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2014
08/03

火災(煙)から身を守る5つのポイント

しんいち君(長男)の記事

大規模地震が起こった場合、同時多発火災が起こります。 いかにすれば、被害を受けずに済むでしょうか?同時多発火災からの避難は、場所や風向きや風速などによって変わってきます。今回はまず、自分がいる建物から火災が発生した場合を想定して、そこからの避難を考えてみます。火災は同時に煙が出ます。火のまわりよりも、煙の方がずっと速く、命を奪う事が多いのです。そこで、煙にスポットを当てて避難のポイントを考えてみましょう。

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まずは、煙のスピードですが、煙の上昇速度は毎秒3m~5mにもなります。階段で人が上の階に上がる速さは元気な人で、約毎秒0.5mと言われています。それに比べると6倍以上ですので、上に逃げると煙に巻き込まれてしまう可能性が高くなります。もちろん、どちらに逃げるかというのは、建物の作りや火元がどこかなど、ケースバイケースです。しかし、煙の特性を知っておくと避難の場合の重要なヒントとなります。一方、水平方向へは毎秒0.5m~1mです。人が歩く速度は1分間で60~80mとすると、秒速で1~1.3mと言う事になります。何もなければ、十分に歩いて逃げられるスピードなのですが、大規模地震の場合は、電気が消えて真っ暗かもしれません。建物がくずれたり、家具が倒れたりしていて、邪魔になっているかもしれません。その両方かもしれないと考えると、歩く速度よりも速いスピードで煙が来る場合があるのです。つぎに煙の影響ですが、煙は火元から遠ざかると、空気よりも重くなり、少しずつ下がって来ます。火災の初期は白い煙ですが、だんだん黄色くなり、最後には黒くなります。

火災の初期で煙が白い場合の避難の方法

短い距離であれば、息を止めて避難する。
タオルやハンカチ、マスクなどで鼻、口を覆って避難する。水で濡らすとより良い。

煙が黒い場合の避難の方法
低い姿勢を取り、床の低いところに残っている空気を吸う。煙で見えない場合は壁に手を当てて進みます。煙には、不完全燃焼によって一酸化炭素が含まれています。一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと結合すると、体に酸素が行かず呼吸困難になります。これらの症状は一瞬のうちに起こり、あっという間に死に至るケースが少なくありません。また、高温の煙を吸い込むと、気道や肺などが焼けただれます。

ポイント1:早く避難する(命より大事なものはありません)
ポイント2:下に向かって逃げる
ポイント3:出来ればドアは閉めて逃げる(空気を遮断する事により延焼防止)
ポイント4:濡れたタオルなどで口と鼻を押さえて煙を吸わない
ポイント5:低い姿勢で壁づたいに避難する

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