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2014
04/01

防災カードを作ろう!その7

その他

7.救援・救護
日本全国にある救急車は全部で約6000台。東京消防庁が所有する救急車は約300台弱です。首都直下型地震 被害想定では、死者9,700人、負傷者147,600人(うち重症者21,900人)と予測されています。つまり、けが人500人に対して救急車が1台という想定となります。もう、これは宝くじ並みの確率ですね。自助、共助、公助の順番と言いますが公助と言うのは大規模震災の場合はほとんど当てにならないと考えた方が良いでしょう。 

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応急手当
応急手当てについては、平常時に防災訓練で実習しておきましょう。また、消防署や日本赤十字で救命講習会をやっていますので、ホームページなどでご確認してください。一度はAEDの使い方や人工呼吸法などを覚えておくのも良いかと思います。
多くの消防署や消防本部で下記のような講習会が開かれています。
普通救命講習Ⅰ:主に成人への応急手当てを対象
普通救命講習Ⅲ小児・乳児・新生児への応急手当てを対象
救命入門コース:胸骨圧迫・AEDについて講習をします
上級救命講習「上級」では「普I」および「普III」の小児の内容に加えて、外傷手当
(やけど処置や骨折固定や三角巾包帯法など)や異物除去、搬送法などが加わり(こちらが赤十字救急員養成講習と同等)、8時間の講習で実技試験と筆記試験による効果測定もある。
応急手当普及員養成講習:外傷手当(やけど処置や骨折固定や三角巾包帯法など)や異物除去、搬送法などの講習

 

以下の流れでチェックして下さい。

1.傷病者発生  原則、無理に動かさない  衣服をゆるめてリラックスさせる  発生時刻や状況の確認をする
:周りに誰かいれば支援を呼びかけ、以下を確認する 
☆意識はあるか?     ~肩に触れながら名前を呼び反応をみる~
☆息をしているか?    ~胸元の動きを見たり口元に手をかざし確かめる~
☆心臓は動いているか?  ~手首や頚部で脈が触れるか確かめる~
☆ショック状態はないか?   ~顔色が白い・目がうつろ・呼吸が浅く不規則・脈が弱い・手足が冷たい・冷や汗をかく・嘔吐など~
☆動けるか?       ~重症のケガや痛みなどで動けない~

 

2.救急車の要請  外線119番   :平均5~6分で到着 
・場所と付近の目標物
・傷病者の数・性別・年齢
・発病やケガのきっかけ(いつ頃どんな状態で発病したのか) 
・今の状態(意識・顔色・呼吸・脈・出血・痛みの有無など) 
・連絡した人の氏名と電話番号 
 

3.ビルの場合は管理の防災センターへ連絡  :発生場所を告げ救急車誘導依頼
4.救急車到着までの実施事項            :可能な範囲で下記を実施
・あわてず落ち着いて傷病者を観察し状況を把握してください
・原則その場で傷病者を安静に保ってください
・傷病者を安心させるため静かに身体の一部にふれながら声をかけてください
※心得のある方はできる範囲で心肺蘇生をしてください
※AED(自動体外式徐細動器)が必要な場合は準備をする

5.救急車到着               
:救急車(隊)を現場へ・現場から救急車への誘導・エレベーターがあればボタンを押して準備する
・現場では救急隊員を案内できるよう協力し合って通路を確保しておいてください
・救急隊員に発生時刻・容態の変化・傷病者のために行った応急手当の内容・持病などがあればその病名・かかりつけの病院及び主治医名をわかる範囲で伝えてください
・連絡要員として1名救急車に同乗し状況を会社の所属部署に報告してください(場合により家族へ連絡)

参考:主な応急処置について
☆意識がない・薄れている
   
水平に寝かせ(枕はせず)あごを上げて気道確保し必要時心肺蘇生を行う
☆ショック状態が疑われる時  
足を高くして頭を低くする(頭への血流を多く回すため)
☆吐き気嘔吐がある時     
顔または体ごと横向きにする(吐いた物が気管に流れるのを防ぐ)
☆腹痛や腹部を打った時   
からだを丸める
☆熱中症   
できれば涼しいところで寝かせて意識があれば水分を少しずつ飲ませる
※スポーツドリンクなどミネラル入りのものであれば尚良い
☆骨折     
患部を安静に保つ・階段などから転倒し動けないなど重症の場合は無理に動かさずにまずは助けを呼ぶかその場で救急車を待つ      
☆大出血   
まずは直接部位に清潔な布などをあてて圧迫し心臓より高く上げる・大出血の場合は部位から一番近い心臓側の動脈(脈が触れるところ)をしばり(時間を確認)
意識が薄れたりしないか観察しながら救急車を待つ  ※鼻血の場合は座らせて鼻両横のふくらんだところを下から押し上げるように圧迫し出血が落ち着いたら鼻にティシュをつめてうがいさせて病院へ
☆やけど   流水又は冷たい物などをあててとにかく冷やす

・ 水疱ができた場合は破れないように保護し重症の場合は衣服をはがさずに冷やしながら病院へ

次回は、8.帰宅判断をするについて を考えましょう。


 

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