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事例紹介:温度管理IoTみずのクリニック様の病院食の温度管理

ホワイトペーパー

データウオッチ IoT病院事例

データウオッチは、冷蔵庫・冷凍庫・ワクチン管理の超低温までIoT+大量データ処理技術を使い温度管理できるサービスです。

近年はHACCP目的の冷蔵・冷凍だけでなく、倉庫・室温・外気温・サーバールーム等まで利用が広がっております。

この度、病院食の保管(冷蔵・冷凍)の温度記録や、調理時の中心温度記録の自動化を目的としPoCを実施頂いたみずのクリニック様に、インタビューを行い、病院での「温度記録×データウオッチ」を語っていただきました。

PoCの目的と期待される効果

IFC: データウオッチのPoCを実施した背景と、目的について教えていただけますか?

お客様: 当院は、医療の質と効率性を高めるために院内のIoT化を積極的に進めています。厨房業務で食材の中心温度、冷凍・冷蔵庫温度の記録を自動化できないかと考えていた時、インフォコム社のデータウオッチを見つけました。

お打ち合わせの際、PoCも可能とのことでしたので実施させて頂きました。

厨房機器のIoT化の目的としては、主に三つの点があります。

一つ目は、記録漏れの防止です。従来の紙べースでは、手作業による記録が必要であり記入漏れや記入ミスの可能性があります。しかし記録を自動化することで人為的なミスを防ぐことができると考えます。

二つ目は、データの正確性と作業効率の向上です。データウオッチは温度ロカーで10分に1回自動計測が可能なため、1日に数回見るよりも測定頻度が上がります。そのため正確性と作業効率を向上させることができます。

三つ目は、24時間リアルタイムモニタリングです。これにより、夜間無人の厨房でも冷蔵庫・冷凍庫の温度記録が可能となります。そのため食材の品質を確保でき、もし機器の異常があったときでもいつから異常があったのかを確認することが可能となります。

病院での温度管理PoC実施内容

データウオッチ病院事例‗厨房

【期間】
 2023年7月~(1ヶ月間)

【温度ロガー】
 設置はインフォコム社にて実施。

  • 中心温度計:1台
  • 冷蔵庫、冷凍庫:5台

画像は設置した厨房

インフォコム社のデータウオッチを選んだ理由

IFC: 他にも冷蔵庫や冷凍庫の温度管理サービスは多くありますが、なぜデータウオッチを選んだのですか?

お客様: 確かに、温度管理サービスは多くありましたが、当院が特に注目したのは「中心温度計対応」です。

インフォコム社のデータウオッチは、他社のサービスではあまり見られない中心温度計に対応しており、記入漏れの防止やペーパーレス、作業効率化、正確性の向上に大きく役立つと考えたのが最大の理由です。今回のPoCにはこの中心温度計も入れていただくことができて良かったです。

IFC: ありがとうございます。実際1ヶ月間のPoC実施の感想をお聞かせください。

まずは、実施後の感想やメリットについてお聞かせいただけますでしょうか?

お客様: はい、最初に感じたのは「書き漏らしを心配しなくていい」点です。従来は紙ベースでの記録でしたから、 記録漏れがあると非常に困る状況でした。

IFC: それは確かに大きなメリットですね。他にはいかがでしたか?

お客様: 次に「異常時に早期発見ができ、いつから異常があったのか明確にわかる」点があります。これが非常に安心感を与えます。

IFC: 確かに、早期発見は重要です。

お客様: 「記録作業の時間短縮」もメリットです。特に1日に何度も記録が必要な現場で効果が大きく現れるのではないでしょうか。また、温度ロガーであれば10分に1回のデータ取得が可能ですので温度計測回数は相当数あがります。

IFC: 効率性向上や、手作業で難しい多くの計測回数は確かに大きなポイントです。何か他に感じた点はありますか?

お客様: その他にも「データ管理のためのペーパーレス化」と「インク代の削減」が見込める点があります。さらに、データが手書きではないため、「信頼性が上がる」と感じました。

IFC: 温度の精度や、クラウド画面の見やすさはいかがでしたでしょうか。

お客様: 今回冷蔵・冷凍庫は10分に1回計測、中心温度は都度記録されますので、今まで1日3回等に比べて細かく記録されるのは安心感につながります。また、DF(霜取り)時に計測できない場合の再計測も不要なのは良かったです。

中心温度の設定や、温度ロガーの設置はプロに任せる方が安心。

IFC: センサーの設置、管理コンソールの利用についていかがでしたでしょうか?

お客様: 今回のPoCでは、現地の温度ロガー設置については、「正しい」冷蔵・冷凍庫内温度を取るために
インフォコムさんにお任せしました。

他社さんで「置くだけで計測可能」という説明もありましたが、センサーが動いてしまったり、庫内も場所により温度に違いがあったりもするので、プロに設置を任せる選択肢はありだと思います。

IFC: 今回のPoCで感じた改善点などはございますでしょうか。

お客様: 冷蔵、冷凍庫の温度ロガーによるIoT化サービスは非常に魅力的ですが、ある程度の広さ、規模の病院にあうのかなと思いました。
また小規模でも離れた場所や、階が分かれて計測する箇所がある場合も最適だと思います。また、湿度対応があれば更にいい製品になると思います。

IFC: みずのクリニック様では、今後も色々な場面でIoT化を検討されております。湿度対応リリースの際にはまたお願いします。

今後の病院業界のIoTについて

データウオッチでは、みずのクリニック様が病院様では初めてのPoC実施となりました。

医療品質と効率性の向上にとって大きな一歩となりました。今後様々なIoT化とデータ分析の進展により、医療業界でも多くの変革が進行していくと考えております。
病院運営における質と効率が向上する可能性があります。医療業界の働き方改革、労働人口の減少が進む中で、スタッフの最適化に貢献していきます。

データウオッチは今後もIoT、データ分析にチャレンジしてまいります。

過去記事)ChatGPTとIoT実験:データウオッチの温度IoTデータを生成AIに分析させてみた

みずのクリニック様

みずのクリニック様

平成4年愛知県豊明市に有床診療所として開業し、当初より透析センターを併設しております。

地域住民の方々の健康を守るだけでなく、腎疾患専門医療機関としても様々な活動を行っています。

患者様により豊かな生活を送っていただくため、オーバーナイト透析や腹膜透析の導入などにも取り組んでいます。

みずのクリニック様ホームページ

〒470-1152 愛知県豊明市前後町仙人塚1767番地